眼瞼下垂症ブログ|機能的な眼瞼形成手術を追究して

眼瞼下垂症の治療

眼瞼下垂症の治療は手術

眼瞼下垂症手術の適応

眼瞼挙筋のチカラを利用した眼瞼下垂症手術の適応(治療の対象になる人)は、

  • 腱膜性眼瞼下垂症
  • 老人性眼瞼下垂症
  • 眼瞼挙筋の力が残存している症候性眼瞼下垂症
  • 先天性に瞼が重たくて睫毛内反症を合併している場合

などです。

症候性眼瞼下垂症とは、

 神経原性疾患による眼瞼下垂

眼瞼挙筋の動きを支配する神経の障害による眼瞼下垂です。

  • 動眼神経の麻痺:脳血管障害、動脈瘤、ヘルペス感染症
  • Horner症候群;交感神経麻痺

 筋原性疾患による眼瞼下垂

眼瞼挙筋が病的に弱まることによる眼瞼下垂です。

  • 重症筋無力症
  • ミトコンドリア脳筋症
  • ミオパチー

これら症候性眼瞼下垂は、原疾患の内科的治療により改善が期待できることもあります。内科的治療で今以上の改善が期待できなくなったとき、眼瞼下垂症手術を検討することもできます。例えば重症筋無力症、ホルネル症候群による眼瞼下垂症は良い適応になります。

挙筋収縮が無い、もしくは乏しい場合

眼瞼挙筋の力が無い場合は筋膜移植を行います。

筋膜移植の適応は

  • 先天性眼瞼下垂症:挙筋の収縮能力が乏しいもの
  • 症候性眼瞼下垂で挙筋収縮能力の乏しいもの

です。

機能的眼瞼下垂症手術の特徴

通常の眼瞼下垂症手術といえば、眼瞼挙筋の力を利用したものです。

  • 腱膜修復術
  • 挙筋前転法
  • 腱膜固定術

などと呼ばれます。眼瞼挙筋腱膜を瞼板へ固定して眼瞼挙筋の力がまぶたへダイレクトに伝わるようにする術式です。合理的な術式です。

一方、機能的眼瞼下垂症手術では上の術式に基づいて、

  • 眼瞼の機能解剖
  • 眼瞼の神経生理学
  • 全身の自律神経系への影響
  • 顔面や体の筋肉の筋緊張への影響

を考慮して自然なまぶたの開け閉めを回復させること目的とします。

具体的手技

まぶたを持ち上げるための各種抵抗成分を処理(腱膜外角の切離、下位横走靱帯切除、眼輪筋切除など)します。ミューラー筋(瞼を持ち上げるための生理学的な反射弓に必要な知覚を有する)に触れず、瞼板前組織の郭清を極力行わない(再手術を想定しています)ようにします。このことにより、20年、30年後を見据えた、再手術が可能な術式になります。

生理学的に自然な開瞼を得るため、眼瞼挙筋の遅筋を収縮させるための反射弓を復活させることが目的のため、挙筋の前転量は控えめになります。

 

◎Matsuo K. Restoration of involuntary tonic contraction of the levator muscle in patients with aponeurotic blepharoptosis or Horner syndrome by aponeurotic advancement using the orbital septum. Scand J Plast Reconstr Surg Hand Surg. 2003; 37(2): 81-9.

◎松尾清. 【日常診療に役立つ形成外科基本手技のコツ】 頭頸部 眼瞼下垂症手術. 形成外科. 2004; 47(増刊): S274-S278.

※厚ぼったい瞼にはROOF切除を行う事もあります。

※術後も上眼瞼皮膚の下垂が顕著に残る場合は、後日改めて上眼瞼リフト(眉毛下皮膚、眼輪筋、ROOF切除)を行います。

手術の問題点

術後の腫脹と紫斑(内出血斑)です(注)。サングラスや太いフレーム(ふち)のめがねでカモフラージュする必要があります。

特に一重のヒトは顔の印象が変化します。

左右非対称のために5%が再手術を受けています。

注)営業職の人は1,2週間は業務に支障が出ます。

あらかじめご理解いただきたい点

  • 手術による肩こり・頭痛などの改善はまぶたに由来するものしか期待できません。
  • 本手術は美容を目的としたものではありません。
  • 手術により顔の印象が変化するのは避けられません。
  • 修正手術を必要とすることもあります。
  • 術後の腫脹はしばらく続きます。
  • 眼瞼下垂症の手術後に直後、もしくは数年かけて眼瞼けいれんが現れてくることもあります。眼瞼下垂症の手術をしたのにまぶたが重い、肩こりが復活したなどの症状が出たら眼瞼けいれんを疑うこともあります。

 

実際の手術の流れを見てみましょう。

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代表管理人:金沢雄一郎



まぶた治療に特化した形成外科専門医。12年間まぶた治療に専念。まぶた治療経験は1023例。埼玉県でNo.1の手術件数(DPC病院データ)の実績。

まぶたのトラブルを解決することで、1人でも多くの患者さんの人生を豊かにしたいとの想いで、この個人サイトを立ち上げました。

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