眼瞼下垂と随伴症状

 

  なぜ随伴症状(肩こり、頭痛、不眠など)が起こるのでしょうか?

 
 眼瞼挙筋腱膜の力が伝わりにくいと眉を上げてまぶたを開けようとします。このときおでこの筋肉(前頭筋)だけでなくうなじの筋肉(後頭筋)や肩の筋肉(僧帽筋)も連動して収縮します。そのために肩こり・筋緊張性頭痛がおきます。(上眼瞼負荷に対する反射のメカニズムの存在によりその他の筋肉が収縮するので無意識に筋緊張が起こります。)
 
 さらに、上まぶたのもうひとつの筋肉ミュラー筋の作用を使ってまぶたを開けるようになります。このミュラー筋は交感神経支配で、ミュラー筋を収縮させるために奥歯を噛みしめるなどして常に交感神経を興奮させている状態になります。このことが交感神経刺激症状(不安障害、めまい、睡眠障害)を引き起こすと考えられています。

 生まれつき眼の細い、いわゆる東洋人らしい目つきをした人は瞼を持ち上げための負担が大きく、若い時から症状が出現しやすいと予想されています。

参考文献

◎宇津木龍一ら, 腱膜性眼瞼下垂手術後の頭痛・肩こりの改善効果について,神経眼科 26(1): 45-49, 2009.
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