まぶたの手術後に現れる違和感
二重全切開+ROOF切除+眼瞼下垂の手
術を受け3ヶ月になりますが、術後1ヶ月を過ぎたあたりから眉 間やその少し上の額付近(鼻根筋、皺眉筋?) がつっぱったような症状が発生しました。
さらに同じ頃から両目とも強いつっぱり感が現れ、上を向くことは不可能で正面をずっと見続けることも難しい状態が続いています 。伏 し目がちに過ごす日々が続いています。 また、眉間が凝る、上方視、正面視が困難、手術したのに瞼が重い
感じがする(つっぱり感のせい?)、光が眩しい( 現在眩しさはたまに発生する程度です)等の症状が出ているため、 二重手術、眼瞼下垂手術の後遺症である眼瞼痙攣になっているので はと疑っています。 眉下付近を少し手であげたり、額全体を前頭筋を使い上げると目の
つっぱり感は軽減されるため眼瞼痙攣や筋肉等の問題 ではなく、脂肪や皮膚の被さりがつっぱり感等の不調の原因という 可能性もあるかとも考えてはいるのですが、全切開にてある程度切 除したにも関わらずまだ脂肪等が被さっているためそういった不調 がおることもありえるのでしょうか? 眉間付近のつっぱり感や違和感、さらに両目の強いつっぱり感は何
が原因だと考えられますでしょうか? またそれらは時間が経てば改善されるのでしょうか? 調べてもわたしの様な症状が見当たらず毎日辛くどうしようもない
中、色々調べていた結果、金沢先生のブログを拝見し、眼瞼痙攣な ど他にはない詳しい情報が掲載されていたので、…以下略
メールでの相談でした。
まぶたの手術後、このような症状で悩むひとがおられます。月にひとり程度似たような症状で遠方から相談に来られてます。
手術侵襲がきっかけで、まぶたの中にある種の「過敏状態」ができてしまっている印象です。学術的には報告がありません。因果関係も不明です。暫定的に「術後けいれん」とよんでいます。
症状や原因についてはこの記事『まぶたの手術後に起こる「術後けいれん」て何?まぶた難民になる…』をご覧ください。症状に共通している点が多いこと。コレを解決する手段としての「手術」には限界があることを解説しています。
このような相談に対する私の回答は、「手術後のキズが落ち着くまでの数ヶ月はまずは様子を見ましょう」です。キズが治るプロセスは半年以上あります。それまでは炎症を伴った硬い瘢痕が瞼の奥まである状態。過敏状態が解けるまでの半年〜一年は症状が強くでることもあるかもしれません。
なお、「余った皮膚やかぶさってくる脂肪を取ったら楽になりそう…」というのも残念ながら幻想です。
さらに「手術でもとに戻せば治るかな…」というのも瘢痕の問題もからむので多くを期待できません。(可能性はあります。ですが外科医としてはあまりやりたい手術ではありません)
それにしても、、、不思議なことに20代の若者に多いのです。精神的な要素が関与している蓋然性は強いですが、わたしは専門ではないので明確に表現することができません。
似たような経験をした人がおられましたら情報をお待ちしております。(匿名で結構ですが、年齢と性別は分かるようにお願いしますm(_ _)m) ※下のコメント欄からお願いします(スパム防止目的で承認システムになっています)。