こんにちは、埼玉県上尾市の金沢@おおたけ眼科上尾医院です。
術後フォローアップ診察で、とある患者さんから発せられた言葉です。
下まぶたの加齢性眼瞼内反症に対して数ヶ月前に手術治療。それまで頻回にあった頭痛が治療後から全く無くなったとのこと。
頭痛が改善するのは眼瞼下垂症手術だけではないんですね。
逆さまつげ(睫毛内反症)で角膜(眼の表面)を刺激していると眼輪筋の緊張が高まる(目を閉じようとする)のでマブタが重くなります。
結果、頭痛を引き起こすかもしれません。
逆さまつげは2種類からなり、
眼瞼内反症(entropion):主に加齢により眼瞼そのものがクルリと回転して睫毛が目を刺激する。
睫毛内反症(epiblepharon):主に生まれつきで眼瞼そのものは回転せず、睫毛の生え伸びる方向が角膜方向である。自然軽快することも多い。
睫毛が目の表面に触れると目の異物感が生じるだけでなく、角膜を傷つけます。傷ついた角膜が眼科で確認されると手術治療を提案されます。もしくは、度々睫毛を抜く処置をする必要があります。
眼瞼内反症、睫毛内反症いずれも手術治療の対象ですが、再発の可能性、睫毛乱生(何本か見当違いの方向に生える)が残る可能性もあります。
関連記事:『加齢性の逆さまつげ、眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)とは?その治療法は?』
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上の写真はおおたけ眼科上尾医院の手術台です。自動で背もたれを倒したり起こしたりできるので患者さんにとっても負担が少ないです。
形成外科の手術台を使っている場合、術中に起き上がる体勢を取りたいときは腹筋を使ってヨイショっと起き上がる必要があるのです。