「まぶたの手術って二重になるんでしょ?ふたえの線で切るんでしょう?」
そのとおり、まぶたの手術ではふたえの線で切開することが多いです。しかし、近頃は眉下を切開してまぶたを持ち上げる手術も普及してきました。

上眼瞼リフト、眉下切開、眉下皮膚切除
眼瞼下垂症手術の治療手段の一つにある「上眼瞼リフト」(眉毛下皮膚切除)眉の下(もしくは上)の厚い皮膚を切り取り、まぶたを持ち上げる手術です。眉下皺取り術、眉下切開法、眉毛下皮膚切除術などとも呼ばれます。通常の眼瞼下垂症手術の後に提案され[…]
眉下の皮膚を取り除くことでまぶたのたるみを解消します。まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)はしっかり働いて機能しているのに、まぶたの前葉(皮膚と眼輪筋)が持ち上がらずに垂れてしまう場合によい適応となります。
上眼瞼リフト(眉下切開)のメリット
- 厚ぼったいまぶたがスッキリする
- 顔の印象を変えない
- ダウンタイムが短い
- まゆのアートメークを整えたい←NEW
上眼瞼リフトの適応は?
- まぶたが厚ぼったい上にたるんでいる
- 眼瞼挙筋のまぶた後葉を持ち上げる機能が残っている
- 眉下のキズを受け入れられる
でしたね。
上眼瞼リフトのリスク、限界
- キズが見える
- 真性の眼瞼下垂(腱膜性眼瞼下垂)は修復できない
- 術後の傷の痛みがしばらくある場合も
- 手術時間は普通の眼瞼下垂手術と大して変わらない
まゆのアートメークを直したい
アートメークは刺青です。徐々に薄くなることが多いですが、しっかり色素が埋め込まれていると何十年しても残ったままです。
後悔しても後の祭り。レーザー治療を繰り返し受けて色素を薄くしていくか、刺青部分の皮膚を切除するしかありません。
刺青部分の皮膚切除=上眼瞼リフト
もう気づきましたね😄上眼瞼リフト(眉下皮膚切除)にまゆのアートメークが含まれる場合があるのです。
実際のモデル患者さん
「まぶたも重い」がそもそもの訴えでした。ご本人の適性を考慮し、「上眼瞼リフト」を提案することとしました。
「眉のアートメークを部分的に切ってもよろしいでしょうか?」と尋ねたら「是非ともまゆのアートメークも直したい」とのご返答でした。
眉尻までしっかりと長く幅広にデザインされたアートメーク。これがご本人は気に入らなかったとのことでした。
ラッキーでした😅都合よく、気に入らない部分の刺青とオサラバできました。

まぶた治療啓発目的に写真使用することに同意いただきました。ありがとうございます。
あとがき
風邪をひく人が増えてきました。マスクの効果って疑問視されています。なぜならウィルス粒子はマスクの繊維の網目をくぐり抜けるからです。空気を吸う以上は外気を取り込むわけで、その空気に含まれるウィルス粒子は素通りでしょうね。
しかし、わたしは「マスクの効果」はあるかもしれないと思っています。なぜなら私たちは何かと顔を触るからです。鼻や口周りを1日に何回触っているか数えたことがありますか?手に付着したウィルスを鼻や口から取り込む可能性を考えると、マスクは有用なのではと思うのです。
あなたはどう思う?🤔