こんにちは、金沢です。秋の訪れを感じる今日このごろですが、いかがお過ごしですか?
眼瞼下垂をこれ以上進行させないために出来ることはないでしょうか?
よく聞かれる質問です…
腱膜性眼瞼下垂症発症のリスク因子は?
コレを知ると腱膜性眼瞼下垂の進行を遅らせることが出来るはず。
現時点で判明していることでは、「機械的な刺激」が挙げられます。
- アトピー性皮膚炎や花粉症でまぶたを擦る
- コンタクトレンズ長期着用
- 白内障手術など開瞼器を使用した
- アイメークを良くする
これらの行為はリスク因子となります。
他にも眼瞼けいれんを持つヒトや妊娠もリスク因子として知られています。
さらに!ここで新しい報告がありました!
Photo:Obesity Health Risk By Mike Licht, NotionsCapital.com
肥満も眼瞼下垂症リスク因子になる可能性が示された。
韓国の4441人の男性と5844人の女性(40歳以上)の調査です。2015年。
14.8%を加齢性眼瞼下垂症と診断した。BMI、ウェスト周囲長、体脂肪率について加齢性眼瞼下垂症との関連を調査。
年齢、飲酒習慣、運動、喫煙、総エネルギー摂取量、脂肪摂取量、血中総コレステロール値、血中HDL値、糖尿病、高血圧、家族性の眼の疾患について多重ロジスティック回帰分析を行った。
結果、BMI、ウェスト周囲長、体脂肪率と眼瞼下垂は関連が認められた。BMIではとくに女性が関連が強く、体脂肪率では男性が関連が強かった。
正確な因果関係は不明ですが、
垂れた眼窩脂肪がまぶたのプッシュダウン効果をもたらしているかもしれない。
と考察しています。
痩せれば眼瞼下垂症の進行を食い止められるか?
因果関係がまだ不明です。まぶたの物理的な重さ(重力)の影響の他に、ホルモンや脂質異常などの影響もあるかもしれません。現時点では痩せれば良いとは断言できまん。今後の調査が望まれます。