眼瞼下垂症手術を受けるのに適した季節は?

夏か冬か?

「眼瞼下垂の手術は冬がいいでしょうかね?だって暑い夏は傷が化膿するっていうじゃないですか」

一生に一度あるかないかの大イベント。満を辞して挑みたい、その気持ちわかります。

目次

眼瞼下垂手術を受けるのに適した季節はあるのか問題

眼瞼下垂症手術スケジュールを検討する患者さん、

「手術を受けるのに適した季節はありますか?」これ、最頻の質問のひとつかも。

  • 「暑いと化膿するのでは?」
  • 「暑いときずが蒸れるのでは?」
  • 「顔が熱ってると、腫れが長引くのでは?だって冷却がダウンタイム短縮に有効なんだから」

結論からいうと、季節は関係ありません。ファイナルアンサーです(まぶたに関しては)。

「夏は化膿しやすい」などということはありません。大丈夫。

手術翌日から洗顔、洗髪、シャワーも可能です。汗臭くなることもありません😅

創傷治癒(傷の治り)の観点から

季節はまったく気にする必要はありません。

さらに、「冬は傷の治りが遅い」ということもありませんので心配無用です。

厳密には気圧の変化や、気温による肌の血流変化なども影響する可能性がありますけどね。

しかし、ここに大きな前提があります。まぶたはもともと血流のよい組織。人体で最も傷が治りやすい部位なのです。糖尿病、免疫を抑える薬を使用中など、傷の治りにハンディのある人であっても、よく治る場所なのです。

余談)人体で傷の治りの悪い場所は?…膝下です。実は夏には膝下の感染症(蜂窩織炎)が増えます。糖尿病、肥満などの基礎疾患のある人にはリスクがあります。一方、冬になると脚の壊疽(組織が死ぬ)が増えます。これは血流障害です。動脈硬化のある人に起こります。

過ごし方の観点から

夏にお出かけする状況をイメージします。

今の日本の真夏は、35度越えは日常。日傘をさしてサングラス。

それでも顔がほてってきそうですね。その様な状況では傷が熱っぽく感じやすいかもしれません。

その様な状況が数時間続けば、まぶたの腫れがひくのが遅れる可能性は確かにあります。

極力外出を控えるか、ほてった時は冷やすと気持ちよく感じるでしょう。現実は日中のほとんどを空調の効いた室内で過ごすことが多いでしょう。その場合は問題ありません。

一方、冬は…?

熱い湯船に浸かることは1週間控えるよう指導しています。術後1週間は血の巡りがよくなることを控える必要があるからです。

顔がほてるくらい温まると、腫れが強くなるかもしれないのです。だからシャワーだけで我慢です。

「シャワーだけだと寒かった〜」

という感想をたびたび耳にするんです…そうなんです、冬の方が過ごし方においてはしんどい部分があるのかもしれません。

当たり前ですけど、春秋が過ごしやすいかもしれません(日本の春秋は短くなりましたが…)。

オット、言いそびれました。花粉症をお持ちの方はそのシーズンは避けた方がいいです。

結論

自分の仕事やイベントの都合と照らし合わせて、ベストな時期を検討していただいた方がよいでしょう。

あえて季節を選ぶとしたら、あなたはどの季節がよさそう?

あとがき:金沢ならどうする?

じゃあさ、金沢先生がもし手術受けるなら、どの季節にする?」というご質問。

そうですね。私は本当にどっちでもいい。心からそう思う。それでもあえて選べと言われたら、夏かなあ。

夏は私のパフォーマンスが落ちる季節。睡眠や運動がどうもうまく機能しない。だから、そんな時期の仕事量を減らしてお休みするかなあ。冬はマラソン大会のシーズンだし、休み期間を作りたくない。

たとえば、2月に手術を受けるスケジュールを組んだとします。そこで3月の東京マラソンの出走権当選なんてことが起きたら、めっちゃ困ります。手術をキャンセルしなきゃ!ってね。

現実には、年末に受けたのでした。仕事に影響出さないようにね。つまり、「季節」はスケジュール作りの優先度としては低いという判断です。

目次