リンパ浮腫セルフケア|千葉大学リンパ浮腫研究シンポジウム

千葉大学病院
千葉大学病院

こんにちは、金沢です。

リンパ浮腫患者が増える中、有効な治療方法が模索されています。治療のゴールについて、診断と治療に有用なツールについて、基礎研究の展望、セルフケアの方法など産学官連携として多方面からの議論が行われました。リンパ浮腫治療に未来はあるのでしょうか?

千葉大学で産学官連携イノベーションフォーラム第二回が開催された。

医療者の発表だけでなく、大学工学部、企業による開発、アイデア研究なども提示されます。

リンパ浮腫フォーラム会場
リンパ浮腫フォーラム会場

ゆっくりラジオ体操が有効である

東北大学の有永洋子氏による発表。乳癌手術後の上肢リンパ浮腫のセルフケアとしてラジオ体操(エクササイズ)を行います。ただし、ゆっくり二倍の時間をかけて。1日わずか数分のケアですが、上肢のボリューム減少効果が見られたとのこと。臨床データも蓄積しているようです。

リンパドレナージ協会が推奨するセルフドレナージ手技は時間も体力も必要です。持続可能性を考慮し、より簡便な方法を模索したいとのことでした。

ゆっくりとしたアクティブな運動はドレナージを促すであろうことは想像がつきますね。

空圧マッサージャーは下肢リンパ浮腫の予防・治療に

メドー株式会社の発表。横浜市立大学形成外科学教室との合同研究です。足にインドシアニングリーンという蛍光剤を注射し、リンパ流を可視化して観察しました。透明なマッサージャーを通して、リンパ流が動的に観察されます。圧力が下がった瞬間に皮下のリンパがサラサラと流れる様子を動画で捉えました。科学的に根拠が示されたことは頼もしい限りです。

リンパドレナージ協会が推奨するマニュアルリンパドレナージ(MLD)も、このようなリンパの流れを客観的に示していただければ普及も一気に進むでしょう。

リンパ浮腫手術はさらに多様に

現状行われているのリンパ管細静脈吻合は、難易度が高い特殊な手術です。さらなる効果を求めて、横浜市立大学形成外科学教室前川二郎(まえがわじろう)教授よりリンパ管ワイヤの開発の話がありました。千葉大学形成外科秋田新介(あきたしんすけ)助教からはリンパ節移植の治療効果について報告がありました。開発が進めば、手術手技の難易度が下がります。結果手術を担当する医師が増加すれば治療の恩恵を被る患者さんも増えます。

まとめ

リンパ浮腫治療は単独のケアや治療では効果が十分ではありません。医療連携を組んで複合的に治療を行うことが重要です。

追伸:ディプレッション・フリー

千葉大学工学研究科教授より「ディプレッション・フリー」という言葉がありました。

気持ちを外に!
気持ちを外に!

身体に異状を抱え、気持ちが内向きになることをディプレッションと言います。身体の異状を自覚せず、気持ちが外に向くことをディプレッション・フリーと表現しました。

あらゆる医療行為のゴール設定としても非常に有用な概念ですね。

 

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