「手術を失敗して、執刀医を恨む」
そのような人、多いと思いますか?実は、そんなに多くありません。
「ああ、よかった。恨む気持ちは持っておられないようだ」
新しい患者さんに会うたびに、その点にいつも救われています。私は前医(今までの執刀した外科医)のことを悪く言うことはありません。
なぜならば、「ベストを尽くしている」と想像するからです。実際に修正手術をしてみて、その光景が目に浮かぶこともあります。
「限界だったのだな…」
限られた条件で、結果を出そうともがく様子が見えます。
だからこそ、そんな前医を悪く言うことはできません。そして、敬意を持って修正手術に挑ませていただきます。
「後医は名医」というフレーズ。後出しジャンケンで「こうすれば良かった」と言えるのが後医(最後に診察した医師)です。
著名な気象予報士が「今日は傘は不要」と言った日に雨が降りました。その日の夕方、別の素人が気圧配置図を見て「いや〜、これは傘持ってくでしょう。なんでそんな予報出したんだろう」と言えてしまうんですね。
私が治療を施した患者さんが他院を訪れることもあります。そのことをも想像します。だからこその・・・です。
