管理人金沢の特徴
「金沢先生の売り、特徴って何?」
手術が上手いの?経験豊富だから安心なの?スペシャルな手技を持っているの?
医師選びで迷っている患者さんからよく問われる命題です。
はてさて、なんだろう?内省、自己分析しました。
手術が上手下手は自分ではわかりません。「絶対に成功する」なんて口が裂けても言えません。
自分にしかできない必殺技を持っているわけでもありません。唯一無二のデザイン能力を持っているわけでもありません。特段優れた縫合技術を持っているわけでもなく、米粒に般若心経を書き込むほどの精緻さを持ち合わせるわけでもありません。残念…
ただし!患者さんにもたらすものを考えた時に他の医師とは異なる部分があります。
マインドセット
マインドセットです。
思考パターン、及びそれに伴う行動パターン。
(1)安全第一です。冒険をしません。昔から「金沢は石橋を叩いて渡らず、叩きすぎて壊す」などと言われたこともあります。まずそこが大きな根っこの部分にあります。よく残念がられるのですが手術をしないほうが良いと突き放すこともよくあります。
(2)「デザインは自然派」です。メークなしでも自然に見えること。歳を重ねてメーク習慣が無くなっても自然に見えて過ごすことができることが理想と考えています。ただし「100%自然」はありません。メスを入れる前が最も自然であり、メスを入れた瞬間から自然さから離れます。介入の度合いが大きいほど自然さから乖離します。コレは宿命です。
その点で、わたしの手術は皮膚切除はしないか最小限。目を大きくしすぎないことがテーマになります。結果的にまぶたの機能(眼球を保護すること)を損なうリスクも減るのです。
年をとると目が落ち窪みます。だから若い時にむやみに脂肪を取るべきでないのです。これこそが『逆算から考える眼瞼下垂手術デザイン』(2021美容外科学会)です。この点はまだまだ他の医師に理解されにくいところ。「減ったら足せばいいじゃない」と言われますがそんなに単純かつ安全な世界じゃあありません。
(3)とことんひとつのことに専念します。形成外科医として、再建手術、やけど治療、顔面骨骨折治療、床ずれ治療、手指の再建などなどすべて捨てました。それどころか顔の手術でも鼻の手術もおでこの手術もしません。下瞼のたるみ手術すら距離をおいています。
まぶた手術だけです。
寝ても覚めてもまぶたのことを考えています。結果何が有利になるのでしょうか?…言語化が難しい世界です。経験に基づいた勘も動員します。そしてこれだけは言えます。手術中に突発的に停電が起きたとき、懐中電灯の灯りで手術を終える自信があります。そのくらい身に染み付いています。身体が無意識に動くから頭のリソースをより他のことに振り分けることができ、臨機応変に対応することが可能になります。
このマインドセットから導き出される結果はおおきな違いが出ると思われます。それはモデル患者さんのビフォアアフター写真を他の医師と比較していただくと、そのコンセプトの違いが明らかになるでしょう。
追伸
そして身を委ねてくれた患者さん。すべての方をおしなべて成功させることはできません。限界があります。それだけ自分のリソースをまぶたに全振りしても思うようにはいかないことも多いのです。謎だらけの世界なのです。しかしながら私のマインドセットを理解してくだされば、ベストを尽くした結果であると受け入れてくださると信じています。(コレって甘えでしょうか…)
なぜ眼瞼下垂治療で失敗してしまうのか?20年以上の経験から紡ぎ出された対策です。
そして情報収集の旅もここで完結です。