Photo:VFS Makeup Design Helps Age Host of Finding Stuff Out By vancouverfilmschool
眼瞼下垂症が様々な老化現象を引き起こす
眼瞼下垂になると顔の老化のみならず、身体の老化現象も生じてくることが分かってきました。今回は、13の老化現象を紹介します。自分に当てはまるかチェックしてみましょう。特にまぶたの下がり具合に左右差がある人は分かりやすいでしょう。
1.まぶたが下がることにより目が小さくなる
眼瞼下垂です。縦方向に小さくなるだけでなく、横方向にも小さくなります。
2.おでこじわが刻まれる
視野が狭まるためにおでこの筋肉を動員して眉を挙げようとします。おでこの筋肉(前頭筋)の働きでおでこに横方向のシワが出来ます。
3.上まぶたが落ちくぼむ
眼瞼挙筋が奥に後退し、眼窩脂肪を奥に引き込みます。また眉毛挙上も相まって上まぶた(眉の下)の落ちくぼみが出来ます。
4.下まぶたが膨らむ
上の眼窩脂肪が引き込まれると、下まぶたの脂肪が下に突出してきます。
5.法令線が深くなる
眼瞼下垂になると、顔面表情筋の緊張が強くなります。上唇鼻翼挙筋、大小頬骨筋が強く収縮して法令線が深く刻まれます。
6.広頸筋バンドが現れる
首に縦のスジを作る広頸筋(顔面神経支配)の緊張が強くなります。
7.奥目になる
眼瞼下垂になると上直筋(眼瞼挙筋と発生由来が同じ)が代償性に収縮します。すると下直筋も収縮させて視軸を保とうとします。結果、眼球を引っ込めることになり、奥目になってきます。
8.前髪の生え際が後退する
眼瞼下垂になると前頭部の皮膚の血流が低下し、生え際の毛髪の脱毛が起こりやすくなります。(松尾清先生談)
実際、私の患者さんで下垂側のM字が後退したと訴えた患者さんがいます。
9.顎を突き出す
眼瞼下垂になると顎を突き出す姿勢をとり、下垂したまぶたの下からものを見るように(下目使い?)なります。顎を引くと黒目がまぶたに隠れてしますからです。
10.背中が丸くなる(猫背になる)
顎を突き出す姿勢になると前後の体重バランスをとるために猫背になります。背中が丸くなると膝も曲がってきます。
杖を使用する方を治療したら直後から杖が不要になるケースもありました。
11.鼻の下を伸ばす(伸びる)
まぶたを持ち上げる努力をするほどに鼻の下を伸ばす人がいます。これが習慣化すると鼻の下の皮膚が縦方向に伸び、老けた印象を作ってしまいます。
12.ぶた鼻になる
おでこの力をフル動員して眉を持ち上げると鼻の皮膚が上に引っ張られます。その結果、鼻先が上を向きます。さらに顎を突き出す姿勢になると鼻の穴を相手に見せるようになります。
13.手が震える
眼瞼下垂になると交感神経の興奮状態が作り出され、手が震えます。信州大学形成外科学教室の報告によると、手の巧緻性やしゃべりの滑舌にも影響を与えるそうです。
下垂治療後に筆記がスムーズになったと喜んでいる方がいます。
対処方法は?
対処方法としては、
1.眼瞼下垂症の治療
不可逆的な変化もあります。早めの対処が有効です。
2.美容外科皮膚科受診
美容外科的な手術や施術(ボツリヌス毒素注射など)で逐一対処するのも良いでしょう。
3.何もしない
老化現象も人の魅力のひとつです。受け入れるもの重要な選択肢です。



