眼瞼下垂症治療後に視力が変わったかも・・

術後にメガネが合わなくなる
術後にメガネが合わなくなる

Photo:? By Christos Tsoumplekas (Back again!)

眼瞼下垂症の手術後に視力が変化することがあります。

「メガネが合わなくなったみたい」
「老眼鏡が不要になった・・・」

一週間後の抜糸の時に患者さんから報告されます。眼瞼下垂症手術後に視力が変化するのです。

以前から経験していることであり、術前に患者さんに説明する項目でもあります。近年では学会でも報告されるようになりました。

乱視の変化や屈折異常が生じます。

(注意:悪化とか改善という表現は用いません。)

眼瞼下垂症手術が視機能に影響を与えるメカニズムとは?

1.オルソケラトロジー

角膜(黒目)形状は外力で容易に変形します。(この現象を利用して視力矯正を行う治療もあります。)

眼瞼下垂の状態ではまぶたが黒目(角膜)に被さっています。眼瞼圧(まぶたが目玉の表面を押す力)が常に角膜にかかっています。術後にまぶたが持ち上がると、角膜にかかる眼瞼圧が変化します。

もともと厚ぼったいまぶたのひとは挙筋腱膜を押さえつける構造(下位横走靭帯など)が発達しており、眼球を押す力が強いです。この場合も眼瞼圧が変化します。

2.視野変化

下垂患者さんは視野がせまい場合も有ります。視野を絞り込んだ状態にすると像のボケが矮小化されるため、視力低下に気づかず、術後に視野が広がると像のボケが自覚され、視力が低下したように感じられる。

近視のひとは薄目にすると像のボケが小さくなりますよね。その現象です。

3.グレア

まつげが視野に紛れ込むことで乱反射を生じて視力が低下します。術後に改善します。

4.ミュラー筋の影響

老眼が良くなり、老眼鏡を必要としなくなるひとが存在します。これについてはミュラー筋が毛様体筋を調節しているとの説(松尾清先生談)が今のところ有力か?

5.メガネと目と見る対象との位置関係

下垂のひとは顎を突き出します。術後には顎の突き出しがなくなります。そのためにメガネをかけてものを見る際に、中心視野になる視軸がレンズを通る位置が変わります。レンズ自体の傾きも変化します。

顎を引くとレンズの上部を使いますが、顎を突き出すとレンズの下部を通して見ることになりますね。

眼瞼下垂症術後に視機能が変化するのを予防できるか?

現時点では有効な対処法はありません。3から6ヶ月は視力が不安定なこともあります。落ち着いたらメガネを作り変えましょう。

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視力の変化を訴えるひとはメガネの使用者に多い。もともと視力の良いひとやコンタクトレンズを着用しているひとは視力の変化を訴えることが少ないのです。なぜだろう?
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