まぶたのたるみ(眼瞼下垂)で病院を初めて受診する時(初診)、どの病院でも共通の内容の問診があります。急に問われると、「ええっと〜」と戸惑いますよね。その情報について、あらかじめ準備しておくと問診がスムーズに進みます。その結果、あなたにとって、より充実した診察時間となるでしょう。
あらかじめ7つの項目を確認しておきましょう
メモ用紙に記録して持参すると良いでしょう。以下のことを確認してください。
- 発症はいつ?もしくは自覚はいつ?
- 既往歴、アレルギー
- 普段の内服薬
- 局所麻酔のトラブルの経験の有無
- 過去のまぶた手術治療の経験
- 複視の有無
- 日内変動の有無
それぞれについて解説します。
1. 発症日もしくは自覚した日
眼瞼下垂になった年月日です。もしくは
- まぶたが重い
- 視野が狭い
- まぶたが邪魔だ
と自覚した時です。大雑把に「半年前」「何年前」でも構いません。
2. 既往歴、アレルギー
現在の持病及び過去の病気の経験です。
(例)
- 高血圧
- 糖尿病
- 緑内障
- 脳梗塞
入院加療などはアバウトでいいのでその年を把握しましょう。
アレルギー:
(例)
- 花粉症
- 合わない薬があった
- 食物アレルギー
- ハウスダスト
3. 内服薬
普段の飲み薬、点眼など、特に血液サラサラ系(抗血小板薬、抗凝固薬)!
お薬手帳を持参しましょう。
(例)
- バイアスピリン
- パナルジン
- オパルモン
- 小児用バファリン
- ブラピックス
4. 局所麻酔の時のトラブルの有無
局部麻酔、部分麻酔とも呼ばれます。歯科での麻酔を多くの人が経験しています。麻酔をして、
- 気分が悪くなった
- 呼吸が苦しくなった
などのトラブルの経験があるかどうか、です。
5. 過去のまぶたの手術の経験
(例)
- 眼瞼下垂の手術
- ふたえの手術(埋没法も含む)
- ものもらい(霰粒腫、麦粒腫)の切開、手術
6. 複視の有無
両目で見て、ダブって見えることです。眼球運動(目玉の動き)が左右で揃わないと両目で見て像がずれてしまいます。症候性眼瞼下垂症(筋原性眼瞼下垂、神経原性眼瞼下垂など病気が原因の眼瞼下垂)を疑います。片方の目で見てダブって見えるのはこの際は含めません。
7. 下垂の症状の日内変動
まぶたのたるみ(眼瞼下垂)の程度(もしくは複視の症状)に一日の中で変動があるかどうかです。朝方はぱっちりなのに夕方は下がってしまう…などです。重症筋無力症が疑われます。*
*6.,7.が該当したらまずは内科的(神経内科)精査が必要になります。
最後に
いかがでしたか?
意外に多くの内容があります。この確認だけでも負担があること、分かりますよね。
これを準備していけばあなただけでなく、担当医師も負担が減り、より良い濃い診察が可能になりますよ。