こんにちは金沢です。
眼瞼下垂症手術のやり方にも流派があります。
信州大学方式というのはそのひとつです。
信州大学松尾清先生が発表した術式が徐々に形成外科医に広まってきています。
こいずみ形成クリニック院長の非吸収異物・アクアミド・アクアフィリング。成長因子の注入の危険性について綴ります
昨日 記事に書きましたが、続きです。最近のお問い合わせで多いのは、「信州大学式ですか?」という質問です。この手術は、19…
こいずみ形成クリニックの小泉正樹先生のブログにありますように、
患者さんにとって、どの術式に基づいて眼瞼下垂症手術が受けられるか?
は大きな問題でしょう。
- 挙筋前転法(腱膜固定)
- ミュラー筋タッキング
- ミュラー筋前転
- 挙筋短縮
- 経結膜による腱膜ミュラーのタッキング
などなど。
私が行っている術式は挙筋前転法(腱膜固定法)です。
なお、その挙筋前転法も術者によって内容が異なります。
私の術式のルーツは信州大学方式といえますが、先の小泉先生のブログにあるように、信州大学でも術式の変遷がありますし、我々も徐々に術式を修飾しています。
従って私のやり方も、「100%信州大学方式である」とは言えません。
しかし、根本的な部分は似ていて、たとえばの話…
他の医師の執刀した眼瞼の修正手術を依頼された場合
信州大学方式で眼瞼下垂症手術を受けた患者さんの再手術は、こちらでもお受け出来る可能性があります。
これがミュラー筋タッキングによる手術ですと、修正手術の難易度は高まります。
その術式に慣れている医師に再手術をお願いするのが良いでしょう。
(2015年7月5日加筆修正)