眼瞼下垂手術はまぶた内部の修復。
まぶた内部の機能が変化します。そして表情筋の緊張バランスが変化します。
つまり、顔つきが変わるわけ。
目つきの変化
目が開きやすくなると同時に眉が下がります。目と眉が近くなりますね。
これだけでも、目の印象がキリッとした雰囲気になります。
半面、目と眉の間にあるボリュームが圧縮されるので厚ぼったさが出てくることもあります。
それだけではありません。
眉間にしわがより、鼻根部に横皺があらわれます。目尻ジワも増えます。これらの変化は、残念ながら歓迎されざる変化である場合が少なくありません。
比較的若い人は皮膚の弾力性があるのと、眼瞼下垂の経過が短いために顔の印象変化は比較的小さくすみます。
それに対して、ある程度の年齢の人は皮膚の弾力性が失われており、かつ眼瞼下垂の経過が長いために眉を上げるなどの代償運動が長期にわたり、皮膚や皮下の組織がその形態に適応するように伸びてしまっています。
手術によって代償運動が不要になり、代償機構が消失します。しかもある日突然に。すると身体にフィットしないスーツを着ている状態になり、部分的にだぶつきがあらわれます。つまり顔つきの変化が大きくなります。
この変化が大きいと気持ちが追いつかず、術後の顔を受容することが難しくなることもあります。

顔の印象変化への対策
極力控えめに仕上げることを意識します。「物足りないなあ」と感じるくらいに。
その方が安全(機能的に)という見方もあり、実際私はそう見ています。歳を重ねるほどに目の開き加減は小さい方が機能的に好ましいです。(まぶたは眼球を保護することが優先される仕事です)
もちろん、思い描いたように仕上がる保証はどこにもありません。結局のところ、予測された(歓迎されざる)変化が起きてしまうこともあります。
だからこそ、あらかじめその変化を覚悟しておくことが精神的な負担を和らげることになります。
とはいうものの、患者さん本人にとっては初めての体験なので、イメージをふくらませるにも限界があります。実際に体験してみて「医師が言っていたことはこういうことだったのか!」と理解することになります。それゆえ、想定されるシナリオには幅があり、その結果を受け入れる寛容さをあらかじめ持つことが必要になります。
変化を受容できないと感じたら、手術を受けないことをオススメします。
モデル患者さん
すでに鼻根部に横皺がある男性。コレがもっと強調される変化が起こることが予想されます。
極力控えめに仕上げることを意識しました。おそらくコレでは「まだまだ足りないのでは?」という見方をする医師もいると思います。けれども、このモニター患者さんくらいの変化が理想であると考えるのが私の感性になります。(考え方は色々あります)

まとめ
眼瞼下垂手術で顔が変わります。どうしてもコントロールしきれない部分があります。医学の限界です。

