こんにちは、金沢です。
まぶた手術を受けるにあたって、医者選びも大事な要素です。法的には医師免許を持っていればまぶた治療はできます。では医師であればだれでも良いのでしょうか?
眼瞼下垂手術は経験豊富な医師にゆだねよう
実は、まぶた治療の手技は比較的シンプルで難易度は高くない(修正手術はむずかしい)のです。顕微鏡下に血管やリンパ管を縫い合わせる手術に比べれば大雑把です。
なぜ経験豊富な医師が良いのか?
まぶた手術は…
- 仕上がりが予測できないこともある
- 自律神経の症状の変化がおこる
仮に0.1ミリ単位で手術デザインや切開ができたとしても、その後の眉毛位置変化や皮膚の伸展はその数十倍のスケールで生じます。
眼輪筋、前頭筋の緊張変化や眼瞼挙筋の筋力の変化も起こっています。
皮膚の切開線をまつ毛から7mmの距離においたのに半年後には10mmになっていることもザラです。
自律神経のバランスが改善する(自律神経バランスに影響を与える)することがあるということは、言い換えれば期待した自律神経バランスでない結果に終わることもありうるわけです。
手術の精緻さは誤差になってしまいます。
米粒に字を書くことができても、炊いてしまえばわかりません。ミクロンスケールでメス先をコントロールできても意味がないのです。
多少手の震える医師でも手術はできるのです。大事なのは手先の器用さではないのです。
大事なのは経験、知識
- まぶた術後の変化をあらかじめどこまで予測できるか?
- まぶた術後の変化に改めてどう対応するか?
において、経験と知識が求められます。
- 眉位置の変化
- 視力の変化
- 重瞼線
- 左右差
- 眼輪筋の緊張の変化
これらを予測し、しかしながら想定外の結果になった場合に
- 追加手術
- ボトックス注射
- 無治療で経過を見る(これも大事な選択肢!)
- 他の医師の意見を求める
- これ以上の医療の介入を諦めていただく(これも大事な選択肢!)
といった提案をします。
いかに経験が多い医師であっても予測できない変化に遭遇します。
興味深いことに、経験の多い医師ほど、まぶた治療後の変化を謙虚に受け入れ、悩み、ときに人にアドバイスを求めたり、情報共有することに努めます。(注:私の周囲では)
「まぶた治療は簡単だよ」という人は避けておいた方が無難かもしれません。