いざ手術となると怖いものです。どのように手術が進むのか大雑把にその流れを知っておくと怖さも和らぎます。どの医療機関でも似たような流れになるでしょう。
眼瞼下垂症手術の手順
- まずは横からのまぶたの解剖
- 隔膜を開く
5)翻転した隔膜(挙筋腱膜)と瞼板とを非吸収糸で縫合固定します。
- 腱膜固定の糸を通します
- 糸を結んで腱膜が瞼板へ固定された
6)マブタの開き具合を確認します。
7)必要に応じて瞼板との固定を直します。
8)皮膚を縫合して閉じます。
- 皮膚縫合
- 正面から
(注:イラストはデフォルメされています)
左まぶたの眼瞼下垂症手術動画はこちら。わかりやすいように4分にまとめたダイジェスト版です。
◎伴緑也. 眼瞼下垂症手術:開瞼抵抗を処理する眼瞼下垂症手術 PEPARS No.87:73-80 2014
◎Ban M, et al. Developed lower-positioned transverse ligament restricts eyelid opening and folding and determines Japanese as being with or without visible superior palpebral crease. Eplasty. 2013 Jul 5;13:e37.
※術中の調整について
術中にまぶたの開き具合を何度も確認します。解剖学的、病理学的、神経生理学的あるいは医原性(麻酔など)に開瞼量の調整が困難になる場合もあります。過度な侵襲が適切でないと判断された場合は無理をせず、適当な位置に収めます。後日次の手段を検討します。