眼瞼下垂手術後の修正手術の頻度は何%?

こんにちは、形成外科専門医の金沢です。

眼瞼下垂症手術は「100%一発で済む」とは限りません。いわゆる「お直し」、修正をすることもあります。

「そんなに時間を割くことができないよ!」

という声も聞こえてきます😓…

あなたが一回で済む確率はどのくらいでしょうか?

眼瞼下垂手術の修正の頻度

正確には「修正手術を必要とする頻度は」「修正手術に到る頻度は」と言う表現になります。

修正を必要とすることも。

「左右差がでた」

「予定外の重瞼線が現れた」

などを対象に修正手術を行います。(関連記事『修正対象の90%は左右差(低矯正)』『予定外の重瞼線』)

どのくらいの頻度で起こるのでしょう?気になりますよね。

綿密に集計はしていませんが、私の担当する患者さんでは5%程度

形成外科の学会報告で、複数の施設のリオぺ率(再手術の頻度)をまとめたスライドを提示したものがありました。その報告でも多少の前後はありますが、概ね5%程度に収束している様な印象。

したがって、初回手術を受ける場合、20人に1人が修正手術を受ける運命にあると理解していいです。

 

あなたが手術を検討している場合、担当医に修正を必要とする頻度を尋ねることもあるかもしれません。

「私の手術は完璧なので0%です」

「0.5%くらいかな??」

と言う回答を得たら要注意です。

まぶたの手術に完璧はありません。(と言うか、あらゆる医療行為に完璧はありません)

あまりに低い「確率」であったならば、それは虚偽であるか、もしくは患者さんの不満を受け止めない(認めない)医師である可能性があります。

 

実際、私が担当する患者さんについては、本音を言うと20%くらいは

「もう少し直してもいいかなあ」

執刀医である私自身が感じます

しかし、直す手術も、患者さんに負担があります。その後の年月の経過によってもまた変化します。そこで患者さん自身が判断することになります。

「このライン気になりますか??」との私の問いかけに、

「いいえ、まあこんなものかなと思います」

「また気になり出したら相談しますね」

「いえいえ、もともと私の顔左右で違いますから…」

そんな具合で結局5%に収束します。

 

手術の腕が成熟するともっと頻度が低くなるのでは?

そんなふうに私自身も感じていました。が、今も昔もその頻度が変わりません。なぜでしょうか?

まぶた手術は、「コチラを優先するとアチラが犠牲になる」と言う事が往々にしてあるからです。

例えば「自然な二重の谷間を作りたい。そのためには伏し目にした時には平坦になるまぶたにしたい。食い込みのない二重にしたい」とします。

すると、それを追求した結果、予定外の重瞼線(三重のライン)が出やすくなるというジレンマ。

また、仮に「目を大きくパッチリにしたい」としたら、目が閉じにくくなるなどの弊害が出ます。一方、最低限の挙筋前転(目の大きさを控えめに)で完結できれば、ツッパリ感などの違和感や目が閉じにくくなるなどの弊害が出ません。

理想の仕上がりを追求するためには、弊害が生じるか生じないかギリギリのところを攻め続ける必要があるので、どうしても修正を必要とするケースが生まれてしまうのです。

現実、二重(ふたえ)が安定する様にガッツリ食い込む二重に仕上げると言う発想もあります。そうする医師もいます。でも、それって理想のまぶたから遠いですよね。伏し目にしたら二重の谷間の食い込みが目立ってしまいます。「いかにも」な雰囲気になります。

だから、目を閉じたときには平坦で、ギリギリ三重が出そうな、柔らかいふたえを追求したくなるのです。

だから手術の技量をいくら高めても、修正頻度がまったく下がりません…。

実際のモデル患者さん

眼瞼下垂は右だけに認めます。

眼瞼下垂症手術で目を大きく仕上げると、左と逆転現象を起こすかもしれません。特にヘリングの法則が現れると左が大きく下垂します。

そうなると修正手術で右を下げるか、左に手をつけなくてはなりません。

尚、下げる手術は結果が不安定。可能なら、今は異常の無さそうな左には手をつけたくありません。

右目の手術を実施。目を大きくしすぎないように細心の注意を払い、控えめの挙筋前転にします。

ほんの少〜しだけゆるりと固定です。

眼瞼下垂症(右)の治療前後
少しアンダー(低矯正)

結果は…低矯正。

ぐぬぬぬ…

そこで患者さんにも同意していただき、修正手術を実施。右の前転を強めました。再手術、修正手術です。

修正手術後
修正後
修正手術では、大きい目を小さくする(挙筋を後転する)よりも、矯正を強める(前転を強める)ことの方が結果が予測しやすいです。だからアンダー(低矯正)に仕上げた方が、修正がしやすいのです。

修正手術後はどちらかと言うと左の方が小さく見えますね。やっぱり逆転してしまいました😓

なお、目の形は、右はラウンド型、左はスクエア型。

これは左の眼輪筋の緊張が強く、目を絞り込む力が働いているからです。下まぶたも上に上がっているの分かりますか?

まあ、患者さんはまずは納得されています。よかった!

左右を揃えることの難しさをご理解頂けたと思います。

まとめ

以上、

  • 眼瞼下垂手術の修正手術に至る頻度
  • 修正が必要になる原因
  • 実際のモデル症例

を提示しました。

さて、あなたは、

  • 眼瞼下垂手術は一回ですまないことがあるってご存知でしたか?
  • 修正手術を受け入れられますか?
  • 一回で済ませるために、多少のえげつなさ(過矯正、傷の食いこみ)を受け入れられますか?

よく考えてみてくださいね🤗

参考:

眼瞼下垂手術のリスク、併発症(合併症)

短期的なもの腫れ、出血、感染、傷の離開、目の閉じにくさ、視力の変化、ふたえの線の乱れ
長期的なもの眼脂(めやに)・涙の増加、眩しさ、まぶたの腫れぼったさと赤み、稗粒腫、霰粒腫、縫合糸の露出、目の違和感・ツッパリ感、皮膚の痺れ・痛み、目立つ瘢痕、低矯正・過矯正
仕上がりに関するもの左右差、眉毛下垂・顔貌の変化、まぶたの見かけに対する違和感、眼瞼下垂の再発、眼瞼けいれんの顕在化・悪化

詳細は別記事をご覧ください。『眼瞼下垂症手術の併発症(リスク)をあらかじめ知っておきましょう』

眼瞼下垂手術の費用

健康保険が適用されれば、45000円程度(3割負担の場合)です。

自費診療になると、医療機関によって異なります。40万〜70万円(プラス消費税)です。

他院修正はプラス10万〜20万円程度(と思われます)。

詳細は別記事、『眼瞼下垂手術の料金は?健康保険は使えるのか?自費の場合の費用は』

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