間違ったメーク落としをしていませんか?それがまぶたのたるみ(眼瞼下垂)を加速します

あなたのその間違ったメーク落としがまぶたに深刻なダメージを与えます!
毎日のメーク落としは面倒ですね。しかしこれを雑にすると大変なことに。毎日メークしていると、1年で365回。10年で3650回、40年で14600回のメーク落としをすることになります。誤ったメーク落としをしていると…まぶたがたるんできます。

まぶたを老化させない「メーク落としの方法」を覚えれば、まぶたの老化を遅らせることができます。

まぶたの老化とは…そう、眼瞼下垂がんけんかすいです。関連記事:『眼瞼下垂とは?』

目次

眼瞼下垂を引き起こす、間違ったメーク落としとは?

結論からいうと、「ゴシゴシこすること」です。その結果まぶたが緩んでたるみます。

メーク落としがなぜまぶたのたるみ(眼瞼下垂)を加速するのか?

まぶたの中の構造はとてもゆるゆる(ルーズ)にできています。

まぶたを持ち上げる眼瞼挙筋がんけんきょきんが、まぶたのフチに連結していますこの連結がゆるゆるなんです(手足の骨格筋のようにがっちりつながっていません)。

まぶたの構造の記事

まぶたへの「たび重なる引っ張りストレス」により、徐々にまぶたの構造(中身)が伸びてしまいます。そして戻らなくなるのです。ストッキングの繊維といわれることもあります。あるいは伸びたパンツのゴム状態。

最終的に眼瞼挙筋がまぶたを持ち上げられなくなります。

皮膚がたるむのではありません。まぶたの中がたるむのです。ここは誤解の無いように。
※実は同じ理由で、コンタクトレンズ着用や、(皮膚炎などで)まぶたをこする習慣があるとまぶたがたるみます。

正しいメーク落としとは?

まぶたを引っ張ったり擦ったりしないこと。(間違ったやり方をしなこと😁ね)

専用のクレンジング剤やリムーバーを使ってメークを溶かす

ウォータープルーフの成分は、石鹸では落ちません。無理にこすって引き剥がすことをしないように。溶媒で溶かし出しましょう。成分はアルコールやオイル、クリームなどがあります。

きめ細かく泡立てたソープで優しく洗う

溶かし出す効果を強め、泡落ちを良くし、すすぎによるストレスを減らすためです。

キメの細かい泡を作ることができますか?

キメの細かい泡を作ることができますか?

ピンポイントでは綿棒などを使う

特にアイラインなど落としにくい部位はつい擦りがち。

水気を拭う時も擦らない

タオルを優しく押し当てて水気を吸い取りましょう。

まとめ

適切にメーク落としをすることでまぶたの老化を遅らせましょう。あなたのまぶたは一生モノです。大事にしましょう。

おまけ

お湯で落とせるマスカラもあります。

落としやすいメーク材料を使うのもまぶたのたるみを予防する手段になります。

取材協力

千春皮フ科クリニックのスタッフの皆さん

あとがき

ひとたび伸びてしまったまぶたのたるみは自然には戻りませんが、治療は可能(眼瞼下垂症治療)です。専門の医療機関で相談してください。

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この記事を書いた人

金沢 雄一郎のアバター 金沢 雄一郎 形成外科専門医

医師免許(第400795号)、医学博士。形成外科専門医。大学病院で眼瞼専門外来を設立。2016年からは独立医師に。所属学会:日本形成外科学会、日本美容外科学会。
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