
眼瞼下垂術後の過ごし方について
腫れと内出血を小さくするために出来る3つのこと
(1)「頭に血がのぼる様な行為を控えること」
(2)「クーリングする」
(3)「まぶたへの物理的な刺激を控えること」
(1)暖まる行為を極力控えます。
運動、飲酒、入浴などで血の巡りがよくなると、
- 腫れが強くなる
- 出血が起こる
というリスクがあります。
上半身を起こした状態のほうが頭に血が昇りません。日中はゴロゴロ横になっているよりも、上半身を起こして活動したほうが良いでしょう。逆立ちしたり、うつ伏せに寝たりはもってのほか。
(左を下にして横向きに寝るのが好きな人は左まぶたが腫れやすいようですよ。)
スーパーに買い物に出かけたり、職場でデスクワークしても大丈夫です。
(2)冷却は有効
クーリングも有効です。湿らせたハンカチやガーゼで冷やしても良いでしょう。保冷剤を利用することもあります。
※:スポーツ医学における外傷時の応急手当:RICE処置ってご存知ですか?
R:Rest:安静
I:Icing:冷却
C:Compression:圧迫
E:Elevation:挙上
炎症に対する処置としては考え方は同じです。
(3)患部は極力安静に。
あなたがまぶたを擦る癖を持っていたら要注意!
- 縫合して連結させた組織同士の癒着が外れてしまいます。縫合したキズが開く危険性もあります。
- こする刺激で炎症も長引きます。
洗顔で軽く触る程度は支障ないですよ。
注意!術後内出血でまぶたに大きな青あざを作ったヒトが3人います。
○術後4日後に入浴して内出血しました。まぶたに「プチッ」とした衝撃を感じ、その後ぷくーっと腫れてきたそうです。
○術後4日で、強く咳き込んだときに内出血を起こしました。いわゆる「お岩さん」になりました。
○手術当日帰宅して出血し、「お岩さんに」なりました。(2017年1月追記) ※プライバシー保護の観点から「まぶた講座」でのみ写真閲覧可能です。
細心の注意を払ってもこのようなトラブルを起こすことはあります。3人ともその後のケアで綺麗に落ち着いています。
追伸
手術後1週間経過したら運動や入浴、飲酒OKです。自由に羽を伸ばしてください!
3つのこと以外にできることはないか?
以下に有効と思われる対策方法をより詳細にまとめました。(2017年8月31日)
まぶた治療に不安を感じているあなたへ。実際の手術を体験した患者さんへのインタビュー動画です。
眼帯は必要か?(追記)
よくある質問ですが、眼帯は不要です。カモフラージュ目的で装用する事はありますが、片まぶた手術の場合だけです。
(2015年7月5日加筆修正)
(2015年9月3日加筆修正)
(2017年1月12日加筆修正)
(2017年8月31日加筆修正)