まぶた治療に特化した形成外科専門医が作った眼瞼下垂情報

指先を切って血が止まらないとき。まず家でできること

「あっ」

と思ったときはときすでにお寿司。

包丁の刃が指にすっと滑り込む…

ジワーッと血がにじみ出る。

慌ててティッシュとかタオルで覆うけど、なかなか出血が止まらない。白いタオルがみるみる血に染まっていく😱

パニックになります。

こんなときどのように応急処置したら良いのでしょうか?

指をシャープに切ってしまい、血が止まらないときの処置方法

まず確認します。

包丁が汚れていないか?傷が汚染されていないか?

大抵はキッチンで起こる事故であり、きれいなことが多いです。

ですが傷の中に異物いぶつが入り込んでいることが予想される場合は水道水で洗いましょう。このときに出血は許します。深部から異物を吐き出してくれると思ってください。

圧迫

10〜20秒程度流水りゅうすいで洗って異物が目視で確認されなければ止血処置をします。

ポイントは優しく圧迫。

ティッシュ、ハンカチなどをあてた上から指先でおさえてください。(滅菌めっきんガーゼなどは不要)

万が一スライサーなどで皮膚が欠けてしまった場合は落ちた皮膚を拾って(洗って)かぶせます。

もういちど言います。軽く圧迫です。

わずかに血がにじみ出るのを許容するくらいの、緩い圧迫です。

これで止まります。

NG行為その1

局所が青白くなるほど強く圧迫したらダメ!

これでは止血機構がまったく進みません。圧迫から解放した瞬間に再び血が溢れ出すことに。

血流(血の巡り)を温存すれば、血小板と凝固系ぎょうこけいが働き、やがて止血されます。

血小板薬こうけっしょうばんやく(例:バイアスピリン)、抗凝固薬こうぎょうこやく(例:ワーファリン)を内服している人、血友病の人でも時間はかかりますが止まります。

血の巡りを遮断しないよう、局所の皮膚の色が残る程度に抑えましょう。多少血が漏れても構いません。

メモ:ターニケット駆血という医療行為があります。手足の根本(つけね)を強く圧迫し、血流を遮断した上で手足の手術を行うと、血がまったく出ません。そして40〜50分後に圧迫を解除すると速やかに血流が再開。血流を遮断している間には、止血機構(血小板の活性、凝固系)が働くことはありません。駆血を解除して血流を再開させたときに、あらゆる血管に血が流れます。傷が開いていたら出血しはじめます。※血流遮断に臓器が耐えられるのは短時間のみ。

NG行為その2

絶対に指の根元を縛らないでください!

指全体の血流をブロックしてしまうと指が死んでしまいます。

形成外科診療メモ:指の根元を輪ゴムでぐるぐる巻にした患者さんがいました(10年以上昔の話)。怪我をしたのが数日前?だったかで、来院時にはにおいが…。手の周りの布を解いたら炭化(ミイラ化)した真っ黒な指が現れました。やむなく切断手術を行ったのです。血流を遮断したら組織は死あるのみです。

「でも緊縛法きんばくほうってあるよね」

そうです。手足の太い血管を損傷し、大出血を起こしている場合に事故現場でおこなう応急処置。

医療処置が行えるようになるまでの一時的なもの。放置すると出血によって命が脅かされるシチュエーションです。だから指の切り傷ではまずありえない現場応急処置です。

緊縛法:『もしもの時の応急手当:大出血時の止血法 – 舞鶴市消防本部』

指の挙上

腕を挙上しておきます。というよりは「下げない」ようにすればOK。

私個人の体験では、電車で吊り革につかまっていると手が冷たくなってきます。ポジションの影響は侮れません。

 

 

以上が自宅でできる止血処置です。

出血が落ち着いたらは傷のケアを行うこととなります。

傷の汚染の程度、傷の大きさ、深さなどによって処置が必要になります。医療機関を受診しましょう。

削げ落ちた指の皮があればそれも指につけたまま一緒に。(自分の組織は理想的な創傷被覆材であり、かつ止血剤ともいえます)。

何科がよい?

外科系、救急系です。電話で受診できるか確認してください。

そこから先は担当医の指示に従ってくださいね。

 

注意:指先の処置は気分が悪くなることがあります。血管迷走神経反射けっかんめいそうしんけいはんしゃを起こして倒れることも。近くに見守れる人がいると安心です。怪我して直後はおちついて処置し、しばらく横になれるといいでしょう。

 

追伸

SNSをみると「出血を止めるために指の根元を縛る」なんてコメントがありました。恐ろしいです。

腐った指は永遠に戻りません😭

眼瞼下垂完全ガイド

「完全ガイド」メール版(無料)

公式LINE版はこちら!(無料)

なぜ眼瞼下垂治療で失敗してしまうのか?20年以上の経験から紡ぎ出された対策です。

そして情報収集の旅もここで完結です。

特典:筆者の手術体験記、本ウェブサイトの鍵🗝付きページへのパスワード、手術併発症リスト(PDF)
指の出血を止める
最新情報をチェックしよう!