眼瞼手術後の修正手術と言えば、
まぶたの修正手術をもっとも多く手がける医師のひとりです。
「他の医師が執刀したまぶたの修正」
この手術は非常に高いスキルが要求されます。
他の医師が執刀した手術の修正手術を頼んでも、応じてくれる医師は少ないのが現状です。
土井先生にお世話になった患者さんを拝見したこともあり、かねてから土井先生の手術手技を見たいと思っていました。
ついにクリニックの訪問が実現しました。
大阪の京橋駅の前に、モダンなデザインのガラス張りのビルが目に入ります。そこの二階に「こまちクリニック」があります。
土井先生の手術は、丁寧でゆっくりしたストロークの手さばきです。おとなしく組織がさばかれていきます。
出血を最小限にし、正しいレイヤー(層)で解剖を明らかにしていくためだそうです。
いろいろコツがありそうですね。
以下、土井先生から、日本で眼瞼手術を手がける医師に対する要望です。
「足さない、引かない」
組織を取りすぎないこと。縫合の糸を残しすぎないこと(多すぎると取るのが大変)。おまけに、透明な縫合糸は見えない!
だそうです。修正手術を前提とした術式は大事ですね。
議論も沢山しました。
今後の医療界における課題です。
「眼瞼下垂症」と言う名称
先天性(眼瞼下垂)から腱膜性眼瞼下垂に限らず、ミュラー筋の過緊張や眼瞼けいれんなど様々な概念が一緒くたになって「眼瞼下垂症」の名称のもとに議論されています。
前提が異なると議論も不毛です。
概念を整理する必要があります。
案を出し合ってより適した名称を付けたいですね。
2015年某日

追伸
土井先生は切られすぎた目頭切開の再建をしています。独特なデザインで立体的な目頭の構造を再現しました!
「シャークフィンフラップ」
です。