銀座のヴェリテクリニックを訪れました。
目的は福田先生の手術を拝見すること。
「眼瞼下垂」と「外鼻の形成」でした。相変わらずの手術の手さばき(日本一!)さすがです。
福田先生は患者さんの希望に極力応えたいという思いから大胆なデザインで臨みます。分かりやすく、勉強になります。
今回、議論をしたのは、幅広の二重をつくるとき、埋没法では自然な形態ができるのに眼瞼下垂症手術で幅広二重の切開線で重瞼を自然な形にするのが難しいとのこと。
通常、眼瞼下垂症手術では挙筋腱膜を瞼板に固定します。これが自然な重瞼の形態を作りにくくしているかもしれない。
その対策を練っている(ここでは非公開!)とのことでした。
解剖学的には挙筋腱膜と瞼板とは距離があります。もともとある程度アソビ(緩み、すべり)があります。また挙筋腱膜自体も瞼板だけでなくまぶたの前葉(眼輪筋、皮膚)に緩くつながります。これが自然な重瞼を作ってるのでしょう。
もう一つ議論したのは、
まぶたの手術で大事なのは、左右差が生じる頻度を減らすこと。
「手術で作る重瞼ライン」は挙筋腱膜の断端と皮膚とを連結することにより作られます。この際の挙筋腱膜のアソビの量によって引き込みの強い重瞼やマイルドな重瞼ができます。
この加減が不安定で左右差の原因のひとつとなりうると。これについても対策を練っている(ここでは非公開!)とのことでした。
ちなみは私個人としては挙筋腱膜のアソビは多目にとり、目を閉じた時には重瞼切開部は凹まずにフラットになるようにしたいと考えています。結果、予定外重瞼線や左右差は生じやすいかも知れません・・・・
福田先生は左右差を減らすことを第一として、重瞼部の瘢痕は後日改めて修正を考慮するということも提案されています。
たしかにそれも一理あります。私もその考えを取り入れたいと思いました。