さ!手術が無事に終わりました。さてその後どうしたらよいか分かりますか?術前に受けた説明、すっかり頭から抜けてしまっていませんか?
アフターケアです。あなた自身が自分のためにできることは?
眼瞼下垂術後のアフターケアを3つの時期に分解
術直後から翌日、翌日から抜糸まで、抜糸後にみっつに分けます。
術直後から翌日
さあ想像してください。手術が終わったら身を整えて会計手続きです。
それから帰宅。電車で帰る人。誰かさんに車で送ってもらえる人。
自分で運転しなければ帰宅手段は自由です。基本的に。
で、この帰宅途中で傷口から血が滲むかもしれません。だからガーゼで受け止めます。(「血が頬を伝って垂れてきてホラーだった」というコメントを頂いたこともあります)
なぜ血が出てくるのでしょうか?それは手術後1時間くらいしてから小さな出血がじわりじわりと始まるから。それまではきゅっと縮こまっていた組織が緩み始めるのです。
濡れガーゼのほうがよく吸い出すことができます。(ガーゼでゆるく圧迫することもあります)
どんどん血を外に出した方がいいです。内出血として中にとどまるよりマシです。血液を吸い出すチャンスはこの一日間のみ。医学的には『ドレナージ』といいます。
家についたらクーリングケア。濡れガーゼでOK。ガーゼを当てていたら上から保冷剤でも。(ただし冷却は必須ではありません)
お休みになるときは枕をふたつ置いて頭を高くするといいかも。
- ドレナージ
- クーリング
- 頭を高く
翌日から抜糸まで
上半身は起こすこと。だから日中は普通に活動することです。横になると頭に血が上って顔がむくみやすくなります。顔がほてる行為は腫れを助長しそうです。飲酒、激しい運動、入浴などは控えて。
洗顔、洗髪もOK。目が閉じにくいので石鹸が目に入りやすいです。当面はぬるま湯で優しく洗顔しましょう。そして水気を優しく拭ってからワセリンを傷口に塗ります。綿棒があるとやりやすいでしょう。
目が乾く場合は人工涙液を点眼。
- 洗顔洗髪OK
- 上半身は起こす
- 冷やす
- ワセリンでキズケア
抜糸後(約一週間後)
本格的に社会復帰です。
どんどんまぶたを動かします。瞼の皮膚は革製品。動かすことで新しい動きに馴染んでいきます。逆に安静にしすぎると、瞼の皮膚が硬い革のまま固まってしまい、まぶたが動きにくくなってしまいます。
さあもう特殊なアフターケアはもう不要(元々特殊なケアはないけど)。メークもOK。
きずのかゆみを感じる人はワセリン使用を継続しても問題ありません。
打撲に気をつけましょう。人と接触するスポーツなどは一ヶ月程度は控えたほうが良いかもしれません(ランニングや筋トレはOK)。水泳のゴーグルは1ヶ月は控えたほうがいいですね。つまり自発的に動かすのは良いが、外からの衝撃には弱いと理解してください。
まつげパーマは?マスカラは?基本的に問題ないと思います。ですが何かトラブルがあった場合に後悔してしまう繊細な心をお持ちの方は1ヶ月後からにしましょうか。
ボトックスは?顔のエステは?基本的に問題ないと思います。ですが何かトラブルがあった場合に後悔してしまう繊細な心をお持ちの方は1ヶ月後からにしましょうか。
日焼けは?気にしないでよいです。心配な方は外出時にサングラスを着用してください。
数カ月はまぶたの形状は落ち着きません。鏡とにらめっこしても精神を消耗します。「まぶたの手術をしたことを忘れて生活しましょう」がわたしの合言葉です。
- 基本的に自由、むしろ動かす
- 物理的な強度な負担は1ヶ月控える
- まぶたの手術をしたことを忘れる
つれづれなるあとがき
お掃除ロボットの挙動を眺めて楽しんでます。あたかもココロを持ってるようで。
走るぶつかる。んしょんしょと向きを変える。走る。
5年後くらい。ロボットにココロを見出して、ロボットに精神的に依存する人類が見えます。
あ、私はポジティブに捉えてます。家族が増えて楽しいんじゃないかな。