眼瞼下垂手術の結果、皮膚がかぶさってくる。イコール二重幅が狭くなる
対象:40歳以上
まぶたには厚みがあります。2枚の層から成り立っています。
前葉(皮膚、眼輪筋)、後葉(瞼板、挙筋腱膜)。アウターとインナーですね。前葉の働きでまぶたを閉じて眼球を保護し、後葉の働きでまぶたを引っ張り持ち上げて視野を得ています。
眼瞼挙筋の機能不全で眼瞼下垂になります。これが後葉下垂。後葉が落ちる一方、前葉はおでこの力で上に持ち上がります。
眉が上がって眉下が窪み、二重幅が広がって、三重の線が出てまつ毛の生え際がみえます。
一方、混同しやすいのが前葉下垂(偽性眼瞼下垂)。皮膚(前葉)が垂れ下がるけど、後葉はしっかり挙上されているタイプ。目を開けた時は後葉の下方にまで前葉がいます。まつ毛の根元は皮膚に隠されます。
眼瞼下垂と偽性眼瞼下垂は前葉と後葉との位置関係が真逆なのですね。
関連記事:『眼瞼下垂手術を受けるなら、まぶたの前葉・後葉を理解しなくてはならない アニメGIFつき』
さて、眼瞼下垂(後葉下垂)を治療すると後葉がしっかり挙がるようになります。すると後葉のずっと上にいた前葉が、後葉の正面に位置取ることになります。
眉が下がった場合はさらに前葉が降りてきます。
前葉と後葉との位置関係が変化するわけ。
今まで後葉に隠されていた視野。後葉がいなくなったことで前葉が視野に入ってきます。
軒先や帽子のツバの如く視野を邪魔するように見えます。だから皮膚のたるみ感を感じるようになるのです。
この変化は避けられない宿命です。大幅な減量に成功した人(中年以上)は皮膚があまります。視力が回復した人はその辺のゴミやしみ、汚れが気になります。そのくらい必然の帰結です。
その点を十分に理解する必要があります。だからこそ「目元の印象変化があります」と説明されるわけ。
さて、余った皮膚は切り取ればいいのでしょうか?
必ずしもそうではありません。試しに目を閉じてみてください。皮膚余ってますか?垂れ下がってますか?
ほとんどの人は余っていません。つまり目を閉じるために最低限必要な皮膚なのですね。
40歳を超えると皮膚の弾力性、伸縮性がなくなってきます。すると目を開けた時に皮膚が縮まないのであまり感を演出してしまうのです。そこが若い人との違い。若い時はスウェット生地のパンツでフィットしてても運動を妨げません。しかし加齢に伴い、伸縮しない生地(麻)のパンツになります。となると運動を妨げないためにはゆとりが必要になるのです。
もちろん皮膚を切り取ってまぶたをスッキリさせる治療をすることもあります。その場合、機能を犠牲にしているかもしれないという視点を持つことが大事です。
モデルさん1
大事なことはひとつ。前葉(皮膚成分)のボリューム自体には変化がないということ。つまり位置関係が変わっただけなのです。
モデルさん2
眉位置の変動(下方)が大きいケース。あんなに眉下が窪むくらい前葉が不足しているように見えていた術前。これが術後このようになるのです。前葉と後葉の位置関係の違いがこの違いを生むのです。
あとがき
家族の帰宅時間がバラバラになりがち。そんな時はホットプレートに放置です。ライスはパリッ、お肉はしっとりがキープされます。オススメ😃