目頭の二重ラインのカタチ
- 平行型
- 末広型
- 二股ライン型
色々あります。
しかも動きの中でもそのカタチは変化し、見る角度からでも変わります。
色んな表情をするのが目頭。
ここを手術でうまいこと作ろうというのが実は難しいことってご存知でしたか?
だから、「平行型がいいです!」と言われてもそれを約束できない世界なのです。
無情です。
「切開した線で二重の谷間になってくれる」って思っていませんか?
実は違います。
切開した線で折れるとも限らないのです。
「目頭切開したら絶対に平行型になる」って思っていませんか?
違います。ならない人もいます。
二重のラインは、谷間がまぶた深部から引っ張り込まれるイメージですよね。
しかし現実はそうでもないんです。
皮膚があまり、山と山がぶつかって自然に谷間になったりすることも。
そして、とりわけ目頭側は「引き込むチカラ」で谷間になる場所ではないのです。
- 周りの立体的な構造
- 表情筋の動き
- まぶた中央部分の二重の谷間の延長
これらの要素が相まって「形」となるのです。
眼輪筋が収縮したり、前頭筋の収縮でまぶたが持ち上がったりするだけでも目頭のカタチは変化します。
だから、
「手術で切開して癒着を作って〜〜〜」
は目頭を形作る本質から離れているのです。
だから思惑通りにならない。
だから私は患者さんに伝えます。
「目頭のカタチは成り行きです。平行になるようなデザインはしてみますが、期待通りにならないこともしょっちゅうです。」
しかも左右差も見られるものなのです。
「右は平行なのに、左は末広」
こんなパターン、普通にあります。
駅の構内のポスターはモデルさんが高い解像度で大きく映し出されているのでよく観察しています。
左右差だらけ。
こんなものなんだろうなあ。
モデルさんで検証
ローラさんは左が平行になりやすいみたい。
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石原さとみさんも左が平行になりやすい。
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吉岡里帆さんは右が平行になりやすい。
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ちなみに伊東美咲さんは二股にみえることも。これは重瞼線が2本あるからです。
関連記事:『眼瞼下垂症術後に目尻の重瞼線がふたまたに|二重(ふたえ)の線はもともと2つある』
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磯村勇斗さん。テレビで見たら左の二重ライン目頭側は二股でした。
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あとがき
よく見ると同じ人でも、ときに平行、ときに末広がり(そして二股)と変化してます。
見る角度や表情、メークによって変わるんですね。
目頭の「表情」は百面相です。
これから眼瞼下垂の手術を受ける人、手術したらどうなるでしょう?気になりますか?
それはやってみないとわからない。成り行きの世界です。
この点はあらかじめ覚悟しておいたほうが良いと思います。