眼瞼痙攣(けいれん)治療の最終手段としての手術

眼瞼けいれん(眼瞼痙攣)blepharospasm

「目がしょぼしょぼする」

「まぶしい」

「目が乾く」

「目を瞑っていた方が楽」

眼瞼けいれんの症状です。原因は不明です。

重度になると、

「目が開かない」

「歩行中につまづく」

「歩行中に電柱にぶつかる」

生活に著しい支障を来します。いざ、ヒトと会話するときには目が開いたりするので、周囲に理解されにくい疾患です。

対症療法としてボツリヌス毒素注射(顔面痙攣、眼瞼けいれん、斜頚、四肢の拘縮などが適応)を第一選択としています。ボツリヌス毒素は神経筋接合部に作用して筋肉の収縮を抑えますが、3ヶ月程度で効果が減り出します。

手術治療(眼輪筋や眉毛下制筋群の減量、ミュラー筋のリリースなど)もあります。が、顔にメスを入れることになるので注意が必要です。

  • 場合により全身麻酔。
  • 傷跡が増える場合も(眉の上もしくは下、下まぶた)
  • 眼輪筋などの切除をした場合、その場所が凹む

手術となると相応の覚悟が必要です。しかし、そのハンディを考慮しても手術が選択されることがあります。そのくらい眼瞼けいれんは生活に支障を来す疾患なのです。

手術を考えるのは

  • ボツリヌス毒素注射が効かなくなった
  • ボツリヌス毒素注射がもともと効きにくい
  • ボツリヌス毒素注射の繰り返しが経済的に負担になる
  • 頻回の通院が負担になる

などの場合です。

10年以上前からボツリヌス毒素注射を行い、注射が効かなくなった患者さんの手術(眼輪筋などの閉瞼筋群の減量)を行いました。

術前は背中が曲がり、病院内を車いすで移動していたのですが、術後から背筋が伸びて杖歩行できるようになりました。これには本人も驚きのようでした。

けいれんは完全には消えませんが、残った眼輪筋に対するボツリヌス毒素注射が再び効くようになりました。

ボツリヌス毒素注射の効果が弱くなるのは抗体産生(いわゆる免疫)によるとされますが、局所投与においてターゲットの筋肉がもつレセプターの数に対して投与されるボツリヌス毒素が相対的に多くなれば効果が出ると考えられます。

いずれにせよ、根本的な原因の解明が望まれます。

(2015年8月6日加筆修正)

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