眼輪筋を切除するとボツリヌス毒素注射が痛い

ボツリヌス毒素注射は痛い

「ボトックスでシワ取り」

眉間や目尻のしわは顔の表情筋が作り出す「折り目」です。筋肉が収縮すると皮膚が折りたたまれてしわが現れます。その筋肉の動きを弱めることでしわを消します。

薬理学的には神経と筋肉の接合部に作用して「筋肉を麻痺」させるのです。

しかし、この薬剤を筋肉に届けるために局所に注射する必要があります。これが痛い。刺す瞬間、そして薬液が染み込む瞬間。その苦痛を上回るメリットがあるからこの治療を受けるのでしょうけど。

私も眉間への注射を体験しました。確かに「痛い」。ただし、痛みの質としては「不快な痛み」ではないので我慢できます。(個人によります)

もともとは「顔面痙攣」「眼瞼痙攣」などの病気を対象に使われているおくすりです。

ボツリヌス毒素注射の痛みを和らげる工夫

  • 表面麻酔を塗る
  • 表面麻酔を貼る
  • 局所を冷やす
  • 振動をあてる

でもゼロにはできません😭

もっと悩ましいことがあります。それは、手術後のボツリヌス毒素注射です。それが今回の本題。

瘢痕部位への注射はもっと痛い

眼瞼下垂手術や逆さまつげ手術の際に眼輪筋の切除を行うことがあります。

  • 眼輪筋のボリュームが多すぎる時
  • 眼輪筋の過剰な緊張(収縮)が見られる時
  • まつげの向きを制御する時
  • まぶたの仕上がり(ふたえの安定性)をより良くするため

例えば目尻が垂れ下がるのは眼輪筋が悪さしていることが多く、眼輪筋を離断、切除することがあります。

(眼輪筋切除の効果については議論があると思います。)

そして、手術後の経過の中で「まだまだ眼輪筋の緊張が強く、これをもう少しコントロールしたい」という状況になると、ボツリヌス毒素注射の出番になります。

注射そのものはとても細い針。しかし、眼輪筋を切除した後の皮膚は瘢痕で硬なっています。注射針の侵入に抵抗するのです。

ブツッ、ザリザリ・・・・・

施術者の指に、針が進む時の抵抗が感じられます。当然患者さんも感じることでしょう。そして、薬液を注入しますが、薬液がスムーズに染み込まず、組織の圧力が高まります。

ググッ グ・・・

施術者の親指に注入の抵抗が感じられます。当然患者さんも感じることでしょう。「ふうう〜〜」おもわず患者さんからのため息が聞こえます。

したがって私は、眼輪筋切除をする場合は注射も念頭にいれます。眼輪筋切除後の瘢痕が「面」で残らないようにします。眼輪筋切除の痕は「線」になるように努力します。

眼瞼けいれんの患者さんは痛いからといって諦められない

眼輪筋が意図に反して強く収縮し、まぶたを閉じてしまう病気です。眼輪筋を緩めるボツリヌス毒素注射が必要です。このような患者さんが眼輪筋切除を受けると、その後に毒素注射が必要になった場合に痛みと戦う必要が出てしまいます。だから、眼瞼痙攣の患者さんに対しては眼輪筋切除はオススメしたくないのです。

手術以外のできうる限りのことをしてから、「最終手段としての手術」と考えましょう。

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