まぶたの病気、トラブルあれこれ
まぶたの病気、トラブルをまとめました。ざっと目を通すと、まずは眼科で扱うものが多いです。
ものによっては皮膚科、形成外科になるので、近くの眼科や皮膚科の医院にあらかじめ問い合わせましょう。
注意:いきなり大学病院など大病院を受診しないこと。
- かたち(形態)の問題
- しこり(腫瘤、腫瘍)の問題
- 炎症など
- 外傷など
- 神経の問題など
(1) かたち(形態)の問題
- 眼瞼下垂症:先天性(生まれつき)、後天性
- 逆さまつげ(睫毛内反症):睫毛が眼球側に伸びて目の表面を刺激する。記事1
- 眼瞼内反症:まぶたが眼球側にくるりとまくれて入ってしまう。記事1
- 眼瞼外反症:まぶたが”あっかんべー”状態になる。記事1
- 睫毛乱生:あさっての方向に伸びるまつげ。抜いたり、電気分解で永久脱毛します。
- 睫毛欠損:うまれつき。抜毛症などによる。
- 睫毛貧毛症:化学療法、加齢により睫毛が細く、短くなります。毛を太くする塗り薬があります。
- waterline show (inlineが見える):睫毛の内側の結膜が露出します。記事1
- 兎眼:目が閉じないこと。眼輪筋の麻痺、外傷などによる。
(2) しこり(腫瘤、腫瘍)の問題
- 霰粒腫(さんりゅうしゅ):まぶたの縁あたりの皮膚の下のしこり。分泌腺のトラブルにより生じる肉芽。記事1
- 麦粒腫(ばくりゅうしゅ):細菌感染によるまぶたの炎症。
- 稗粒腫(はいりゅうしゅ):皮膚の毛穴がつまったりして角質が溜まる白いプツプツ。記事1、記事2
- 汗管腫:汗腺の細胞の腫瘍。肌色の敷石状のポツポツ。根治法はない。記事1
- ほくろ(色素性母斑):丸い黒い皮膚のしこり
- 疣贅(いぼ):加齢に伴う肌色のポツポツ。
- 黄色腫:黄色の平たいシコリ。家族性高コレステロール血症にみられることもあるが、高脂血症でない人もできる。
- 皮膚がん:悪性腫瘍。基底細胞癌が多い。
- 涙腺過形成:上まぶたの外側(耳側)の涙腺が肥大する。
- 粉瘤(表皮嚢腫):毛穴が詰まって皮膚の袋ができ、中に皮膚の代謝物がたまる。
(3) 炎症(感染も含む)
- アレルギー性結膜炎:花粉などで目がかゆくなる。まぶたのうらにポツポツができる。
- 虫刺症(蚊など):ひどく腫れる。
- アトピー性皮膚炎:長期化して色素沈着と苔癬化が問題になる。よく擦るので眼瞼下垂になる。
- 接触皮膚炎:メーク用品などで肌が荒れる。
- じんま疹:あかく浮腫む。
- 帯状疱疹:ひどく腫れる。水疱(みずぶくれ)ができる。
- 麦粒腫:細菌感染(上記)
- 血管性浮腫:環境変化、アレルギーなど。
- 緑内障点眼関連:色素沈着、皮膚、皮下脂肪の萎縮、眼瞼下垂
(4) 外傷など
- ケガ:皮膚が薄いのでぱっくり割れやすい。転倒してメガネを介して傷をつくることも。
- やけど(熱傷):瘢痕拘縮を起こして目の形が不整になる。目が閉じにくくなることも。
- アートメーク:アイラインの刺青。長年経過してもまだらに残ることもある。
- 打撲:目が開かないくらい腫れる。内出血で青くなる。
- まぶた手術後:手術をすれば必ず傷跡(瘢痕)になる。まぶた機能への影響や形態の不満足の原因にも。
- 眼球手術後:手術の際に使用する開瞼器でまぶたの中が壊れる。
(5) 変性、神経のトラブルその他
- 眼瞼けいれん:眼輪筋、眉毛下制筋、皺鼻筋の痙攣。
- 眼瞼ミオキミア:疲労時などに感じるまぶたのぴくつき
- 眼瞼下垂症:筋肉の麻痺、異常運動など