上まぶたの逆さまつげ(睫毛内反)
子供のころからの悩みです😢
上まぶたの皮膚がまつげの上に覆いかぶさってしまいます。
いわゆる「ひとえまぶた」におこる現象です。
まつげが目の表面にあたり、目の表面を傷つけます。症状は
- 「しょぼしょぼ」感
- 目のかゆみ
- 目の痛み
- 目やに
その結果、まぶたをゴシゴシ擦ってしまい、まぶたの皮膚がガサガサになります。
つまり、目の表面だけでなく、まぶたも損傷するのです。今までこのブログをご覧になっておられる方はわかると思いますが、まぶたの中も損傷します。
逆さまつげの対策としては
- まつげを抜く
- アイテープで「ふたえ」にする
- コンタクトレンズをする
- 手術でなおす
などがあります。ここでは手術法を説明します。
手術法
- 埋没法:ナイロン糸でふたえを作る方法。いわゆる「プチ整形」
- 切開法:皮膚を切開して、重瞼でおれる場所の皮膚と瞼板とを固定する方法
- 挙筋腱膜法:皮膚を切開して、挙筋腱膜を重瞼部分皮膚に固定する方法
私が行なっている挙筋腱膜法
挙筋腱膜の端っこを重瞼切開部分に固定します。
なぜか?
ひとえの人はまぶた前葉(表側:皮膚や眼輪筋を含む)と挙筋腱膜が連結されていないから。その結果、挙筋(およびミュラー筋)が収縮してもまぶたの皮膚が持ち上がらないのです。
皮膚と挙筋腱膜を連結することにより、まつげの前の皮膚がやや上に回転(ローテーション)するような形で挙上されるようになります。
まぶたの挙上力と逆さまつげを同時に修復するわけです。
気づいた人もいるかもしれません。そうです。「挙筋腱膜を利用した眼瞼下垂症の手術」に近いです。
モデル症例
この写真は治療前。「目の表面が傷ついています。」と眼科医師から紹介されました。

挙筋腱膜法で治療しました。まぶたの中の損傷も修復しました。結果、目の表面の損傷から解放され、目をこすることがなくなりました。まぶたの皮膚もコンディションが改善し、まぶたを楽にあげられるようになりました。😊

もう少し踏み込んだ内容の治療前後写真はパスワード保護ページを用いて供覧します。パスワードは「まぶた講座」でお伝えします。
治療によって、目とまぶたが守られます。あなたの身体を大事にしましょうね。