眼瞼下垂症治療でドライアイが治った?それって逆じゃないの?

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「眼瞼下垂症手術をしてからドライアイの症状が改善した」

という声を良く聞きます。

一時的には、「流涙」と表現すべきほど涙が多くなる人もいます。そんな人は手にハンカチを持って目をぬぐっています。(目やにが多くなる人もいます。半年ほどで落ちつきます。)

マブタが開くようになれば目が乾きそうですが、逆の効果ですね。

この現象は複数の形成外科医によって確認されています。(もちろんドライアイが強くなる人もいます。)

潤いが復活するメカニズムとは?

眼瞼下垂症手術によって、

  • 涙腺の活動性が高まる(涙腺の血流上昇、副交感神経が優位になる)
  • 涙液の排出路が狭くなる(術後の腫れのため)
  • 挙筋とミュラー筋の緊張が緩み、まばたきできちんと目が閉じる様になる

などが考えられます。

 

尚、眼瞼下垂症手術では涙腺には少しだけ触れる機会があります。その影響であるかどうかは不明。

あとがき

「本日の最高気温は31度の見込みです」

とニュースで見ると、「なあんだ、たったの31度だよ」ほっと安堵するほどの猛暑にさらされる日本列島ですね。

ここ埼玉県も暑いです。

「沖縄に避暑に行く」

なんてのも冗談ではなくなりつつあります。

脱水にはくれぐれもご注意を。

(2015年7月8日 加筆修正)

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この記事を書いた人

金沢 雄一郎のアバター 金沢 雄一郎 形成外科専門医

医師免許(第400795号)、医学博士。形成外科専門医。大学病院で眼瞼専門外来を設立。2016年からは独立医師に。所属学会:日本形成外科学会、日本美容外科学会。
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