(引用:ためしてガッテン)
この番組、ご覧になりました?
NHKためしてガッテンで、まぶたのたるみ特集
まぶたのたるみ(眼瞼下垂)のメカニズム
巨頭梅沢富美男モデルでデモンストレーション。
梅沢さんの右手のロープは「巨大モデルのまぶた」につながっており、右手でまぶたを持ち上げます。(老化で)まぶたがたるむと右腕だけでまぶたが上がらなくなります。
まぶたがたるむと頭痛・肩こり・腰痛の原因に
そこで左手のロープを引き上げると眉が持ち上がり、まぶたが上がるようになります。ググッと力を込めて持ち上げる梅沢さんは苦痛に顔を歪めます。
「つまり視野を確保するために余計な筋肉を使うため、頭痛・肩こり・腰痛が起こるのです!」」というストーリー展開。
梅沢さんも立派な眼瞼下垂。肩こり・腰痛持ちだとか。
まぶたがたるむ(眼瞼下垂)の原因は?
老化だけではないのです。
- まぶたをこする癖(花粉症、メーク落としなど)
- コンタクトレンズの長期着用 関連記事:『コンタクトレンズは眼瞼下垂の原因』(内部リンク)
物理的な刺激で容易にたるむことをモデルで解説。挙筋腱膜をストッキング生地で表現しました。
そして、クイズが出題されました。
「とある職業の人は眼瞼下垂になりやすいです。その職業とは?」
なんだと思いますか?
正解は「〇〇サー」(5月31日の再放送をご覧下さい)。
「ボクサー」です🥊
眼瞼下垂症手術ですっかり体調が改善したモデルケースが紹介される
手術で、緩んだ挙筋腱膜を修復します。頭痛・肩こりは治ったようです。(よかったですね)
でも、番組の出演者たちは手術に抵抗がある様子。そりゃそうだ。簡単になんとかできないか?みなさんそう思いますよね。
パッチリメークで目を大きくすると肩の緊張が緩んだ
いわゆる二重(ふたえ)を作るシールや”のり”の商品。これで視野が広くなりました。その後、モニター5人中4人に肩の筋肉の緩みが観察(筋硬度計)されました。元々ふたえの人でも効果がありました。
医学がお薦めしてる?
兵庫大学眼科教授の三村治先生が、メークの効果を認めました。
私金沢も、「手術をしたくない」という患者さんに対して「メークはオプションのひとつ」とお伝えしています。興味があったら、メークを試してみてください。
これで肩こりが改善したら「肩こりの原因が”まぶた”だった」と判明します。
医学がお薦め!メークで体が若返る劇的ワザ (ためしてガッテン)(外部リンク)
番外)ここで注意!メークのやりすぎはまぶたのたるみを加速します。
まぶたのメークは、まぶたを押したり引っ張ったりします。番組の前半でふれられたように、挙筋腱膜はゆるいはかなげな構造。まぶたへの物理的な刺激でまぶたがたるんでしまうのです。
関連記事:『間違ったメーク落としは眼瞼下垂の原因に』(内部リンク)、関連記事:『アトピー性皮膚炎で目を擦っていると眼瞼下垂に』(内部リンク)
これ、矛盾する命題がこの番組で提示されていたわけです。
番組内でのメークのシーン。まぶたの中身を知っている形成外科医としては、ドキドキするレベルの機械的な刺激でした。グイグイまぶたを押してます。(>_<)。おそらく”のり”を剥がす時も相当負担をかけそうです…
長年のアイメークは眼瞼下垂をどんどん加速します。くれぐれも注意してください。
体調改善目的でメークをするのは、短期的なモノと考えてください。「体験して実感してみたい」というのはもちろん大いにアリです。是非試してください。
まとめ
以上、
- NHKためしてガッテンで眼瞼下垂が紹介された。
- 眼瞼下垂で、おでこのチカラが必要になる。
- アイテープも対処法になる
番組で扱われた内容を紹介しました。
さて、あなたは、
- この番組をご覧になりました?
- 自分も眼瞼下垂かもしれないと思いました?
- アイテープ試してみますか?
ぜひ、チャレンジしてみてください🤗
追伸
この番組をきっかけとして、みなさんが自分のまぶたのことを考えるようになると思うと嬉しいです。番組製作者の方々に敬意を表します。
参考までに

あとがきコラム
この可愛らしい小さな器械は止血や切開に用いる電気メス。正確には高周波ラジオ波メス。
まぶた手術は極めて小さな出力で行うのでこの規模の器械で十分。出力のメモリは「9」まであるのですがまぶた手術ではせいぜい「2」までしか使用していません。

優れものなので多くの外科医に愛されているこの小さな器械